介護士は資格がなくても働けます。ただし無資格ではできる仕事が限られるため、給与が低いなど待遇が良くない場合も少なくありません。そのため良い待遇で働くためには、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修などの資格を取得する必要があります。
これらの資格は元々ホームヘルパー2級・1級という資格でしたが、2013年3月末になくなり4月以降新設されたものです。更に、国家資格である介護福祉士の資格を取得すると、より給与や待遇に大きな差が生まれます。
また、介護士やヘルパーへの転職を考えた時、失敗しやすい人の典型的な原因には次のようなものがあります。「給与が良い」「職場が近所」「楽そう」という理由だけで転職しようとしたり、介護職に対する理解度が浅いまま転職したりというものです。
このように、明確に「介護職を頑張りたい」という意思がない状態で何となく転職してしまうと、実際に働き始めてみて「思っていた仕事内容と違った」「想像よりも給与が少なかった」など不満やストレスが溜まり、また離職する可能性が高くなってしまいます。
転職を成功させるためには、「介護職へ転職する理由をはっきりとさせる」ことが何よりも大切です。自分が転職することで何を求めているのかを明確にすることで、求人を探す際に譲れない条件を決められるので、入職後に「思っていたのと違った」と感じずに済みます。
その上で、「複数の求人を比較する」「求人を出している施設や事業所の情報を調べる」「面接の際などに勤務内容や給与について確認する」と良いでしょう。